珈琲屋コレクションナンバー#003

銀の水差し

150年くらい前だったと思います。私はトルコで農夫をしていました。隣の村の娘に恋をして夜毎逢いに行きました。顔の白い娘でしたが月に照らされると、その顔が銀色に光ってどんどん膨れだしました。驚いている私に彼女は「その金槌で私を叩いてください」と言います。本当に辛そうな哀しい声です。躊躇っているヒマはありません。言われた通りにしました。目が醒めると私の前に、彼女の代わりに銀の打ち出しの水差しが揃いのコーヒーポットと共にありました。